商いの道
9月1日
重職心得箇条(佐藤一斎先生作) 第六条 『公平を失ふては、善き事も行われず。凡そ物事の 内に入ては、大体の中すみ見えず。 姑く引除て活眼にて惣体の体面を視て中を取るべ し。』 (こうへいをうしなっては、よきこともおこなわれず。およそものごとは、うちにはいっては、だいたいのなかすみみえず。しばらくひきのぞいてかつがんにてそうたいのたいめんをみてなかをとるべし)
脇屋解釈 問題を解決するとき、公平性が欠けると物事を正しく判断ができない。と戒めている文面です。公平を失うと、善いことは行われないようになる。
そこで公平性を保とうと思うのであれば、問題の中に入り過ぎてはいけない。入り過ぎると物事の些細な隅々が見えなくなってしまうものである。
だから問題が起これば、しばらく一呼吸おくことだと教えている。
「引除て」という語句がある。これは「こだわらない」という意味であり、問題を判断する場合は、あまり一つのことにこだわり過ぎると、物ごとに対する公平性が損なうことになると戒めたのである。
したがって、問題を公平に判断したり、公平に解決するには、問題の全体をよく観察すること最も重要な作業となる。 些細なことも見逃さないように、そのために情報をよく収集し、その内容を分析すること。その後どちらにも偏らないように中庸をとり、即ち、中を取るのが正し解決の法であるとこの文は教えている。
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